私が町内会活動をはじめることになったいきさつ
1999年、結婚を機に東京の杉並から現在の横浜の地にマンションを購入し暮らすことになりました。
近くに大きな公園がある素敵な場所で大変気に入ったからです。
夫婦二人とも、朝早くから夜遅くまで東京に勤めに出る毎日で、地域との関わりは全くありませんでした。
ところが、2年後に脱サラし、自宅の一室を事務所にしてデザイン事務所を始めました。
同時に子供ができ、子供を通じた近所付き合いが始まりました。
今までうるさいとしか感じなかった祭囃子を聞いて「うちの子供はどうやったら参加できるのだろうか?はっぴはどうするんだろう?」という気持ちが湧いてきました。
そんな中、初めてマンションの理事の順番が回ってきて「町内会担当」にさせられました。
正直、理事や町内会の班長などはできれば引き受けたくない面倒な役割でした。
以前、務めていた会社で、うだつの上がらない先輩社員が、町内会の行事になるとやけに張り切っていた姿を思い出し「どうしてこんなにがんばっちゃってるんだろう?」という感想を持っていました。
はじめての町内会「役員・班長会議」に出てみると、予想通りお年寄りの集いでした。
役員の方は70歳以上ばかり、班長さん(町内の区分けの中の順番で回ってくる役割)もお年寄りが多く当時37歳の私は最年少でした。
「あぁ、やっぱり、場違いなところに来てしまったな…」という感想を持ちました。
しかし、何度か会議に出席しているうちに、町内の役員さんたちの熱心で温かい心に触れるようになりました。
町内会の行事にも参加するようになりました。と同時に、ここで行われている内容はここだけの情報にしておいていいのだろうか…と思うようになりました。
そのころ、丁度、役員の改選時期を迎え「次年度からはマンションの方にも役員をやっていただく」という方針が打ち出されました。
今まで地元の古株だけで構成されていた役員にマンションの人を加えるという画期的な会長の考えでした。
その最初の対象にうちのマンションが決定されました。当時「町内会担当」だった私はそのまま「文化部副部長」に就任することになりました。強引な決定でした。
しかし、その時の私の気持ちは「面倒な役割」と思うことなく、「何か自分にできることはないだろうか」という前向きな姿勢になっていました。
自分の仕事がホームページ制作会社ということもあり、町内会の広報活動としてホームページを立ち上げることはできないだろうか?と思いつきました。
3ヶ月間の企画、制作期間を費やし、ひとつのホームページを完成させました(初代版)。
制作にあたって注意した点は「形式的なものではなく、生きたホームページにし、みんなに楽しんでもらえるものにする」のひとつでした。
町内会の役員達を前に実際に操作しながらホームページ立ち上げの提案をしたところ、多いに受け入れられ導入が決定いたしました(1年間のテスト期間を経ることを前提に)。
そして、2007年4月に産声を上げました。翌年には庶務・広報部部長に任命され、正式に町内の広報を担当することになりました。
3日も掛かっていた資料作成も、ITの技術を使えば半日でプリントまでできます。
エクセルの表計算で会計をすれば苦労も少なくなります(それまでは手計算と手書き)。
デザインの技術を使えばさまざまな案内が作れます。
そして何より、多くの地域の方と触れ合えて、挨拶をかわすようになり、心が充実します。
町内に住んでおられる方は様々な能力や技術をお持ちでしょう。
その技術を生かして近所の人との触れ合いを増やしてみてはいかがでしょうか!
青年よ!地域づくりに参画せよ!